粘土・磁器土

【広島・尾道】尾道市因島の若手陶芸家・吉野瞬さん

SOHOクラブ交流会に行ってきました。
(広島SOHOクラブ交流会とは、月に一度のゲストトーク付き交流会です。)

今回のゲストは広島県尾道市因島重井町に住む若手陶芸家・吉野瞬さん。
陶芸家として独立するまでの道のりや、因島での創作活動や暮らしについてのお話を聞くことができました。

陶芸家として独立するまで

広島市安佐北区出身で、幼いころからモノづくりが好きだった吉野さん。
高校生の頃から絵やデザインについての勉強をしていたそうです。

そんな中、日常で使われる器などの陶芸に興味を持ち、
萩焼の制作現場まで見に行くという行動的な一面も。

備前、萩、唐津など様々な焼き物を知るなかで広島市内の高校を卒業した吉野さんが弟子入り先として選んだのは栃木県の「益子」。
民藝作品が特徴である益子焼は他の焼き物と比べて普段使いの器が多いそうで、吉野さんは生活に寄り添う作品を作りたかったそうです。

弟子入りしてから最初は粘土すら触らせてもらえなかったのですが、8年ほど修行し独立。
通常は5年ほどで独立するのですが、自分でギャラリーを探して個展をやったり、DMを配ったりと、制作以外の販売や流通を学ぶ為にも良かったと語っています。

尾道市因島-陶芸

尾道市因島での創作活動と島での暮らし

独立後の拠点として選んだのは尾道市因島。
「海が見える場所で創作活動をしたい」と思っていた吉野さんは、
縁があって因島に行った際にすぐに気に入り、この地で独立する事を決めます。

地元の大工さんにお世話になりながら、古い家や納屋をリノベーションして住居やシェアアトリエ「シゲイノイエ」にしたりと島の生活に溶け込んでいきます。

移住する難しさを感じる場面もあるとの事。
「お客さんとしていくと馴染めない」
そういう時は自分から交流できる場に進んで中に入っていく事を心がけているそうです。

因島のクリエイターとのコラボレーションで行った「キャンドルナイト」、地元の農家やアマチュアの演奏家の方との「美味しい野菜が食べられるJAZZライブ」など様々な企画を行い、陶芸や因島の魅力を伝えています。
又、地元の中学生の職場体験を受け入れたりと、地元の子どもたちとの交流も生まれています。

現在は「陶芸で生計を立てる」「島を楽しむ」の2つを軸に、創作活動と島での暮らしを楽しんでいます。

尾道市因島-陶芸

作品に対するこだわり

吉野さんの作品には“ストライプ”という特徴があります。
修行時代にテストピース(お試しで制作したもの)を師匠に見せた時にとても驚かれ、それをキッカケに自分の作品に取り入れています。
このストライプの部分に凹凸ができ、手に持った時に持ちやすく独特の手触りが生まれます。

使用する釉薬(ゆうやく)にも吉野さんのこだわりが。
釉薬の原料には灰が使用されています。
島のはっさくの剪定で不要になった木を燃やして出た灰がもったいないと思い、修行時代から研究をしていた吉野さんはこれを釉薬の原料にする事を考えました。

又、通常の焼き物には誰の作品かわかる様に名前を入れるのですが、
吉野さんは「見ただけで吉野瞬の作品だとわかるものを作りたい」との事で、自分の作品に名前を入れないそうです。

※釉薬(ゆうやく)・・・陶磁器などを製作する際、粘土等を成形した器の表面にかける薬品のこと。
粘土や灰などを水に懸濁させた液体が用いられる。

尾道市因島-陶芸

尾道市因島-陶芸

・参考
シゲイノイエ
SOHOクラブ交流会

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