雑貨・文房具

折り鶴から生まれたハイセンスなデザイン扇~FANO(ファーノ)~

広島市の平和記念公園に捧げられた折り鶴が、最先端のリサイクル技術とデザインの力で、平和の願いを伝えるハイセンスなプロダクトに生まれ変わりました。

折り鶴

名前はFANO(ファーノ)

閉じていると扇子のように見えますが、360度開いてうちわのような形になる、オリジナルデザインの扇です。扇面には折り鶴をリサイクルした再生紙が使われています。

折り鶴

平和記念公園の「原爆の子の像」には、年間約1000万羽、重さにして約10トンもの折り鶴が世界中から捧げられます。

しかし展示スペースは広さに限りがあります。飾りきれない分は一体どこへいくのか、あなたは知っていますか?

折り鶴

実は、捨てたり燃やしたりせず、すべて市が保管しているのです。その量はなんと約70トン(2015年12月現在)。

作った人は、紙を折りながら原爆の犠牲者を悼み、折り鶴をつなぎ合わせながら今なおテロや紛争に苦しむ人々を思ったことでしょう。市は折り鶴に込められた思いを昇華できる有効活用の道を探っていました。

その取り組みに賛同したのが、エコ素材メーカーの株式会社カミーノ(東京都港区)です。

「折り鶴を折り贈って下さった世界中のみなさんへ、日本人ならではのアイデアと技術を活かして、感謝の気持ちをお伝えしよう」。

市から引き取った折り鶴をリサイクルし、デザイン扇「FANO」を作りました。

この取り組みは雑誌Casa BRUTUSやELLE DECORにも取り上げられました。

リサイクルの技術で折り鶴を再生紙へ

リサイクルといっても、実際はどのように行われているのでしょうか?

まず、カミーノの関連会社である株式会社日誠産業(徳島県阿南市)が、折り鶴を再生紙の原料となる「再生パルプ」へと生まれ変わらせます。同社は再生パルプの専門メーカーで、特に牛乳パックなどラミネート加工の紙パックのリサイクルに関してはパイオニアであり品質が高く評価されています。

引き取った折り鶴には、テグスや飾りのビーズ、メッセージを書いた布など、紙以外の素材も含まれています。 これらの素材はリサイクル工場の設備によってはすべて手作業で取り外さなければなりません。

折り鶴

折り鶴

しかし日誠産業では紙パックリサイクルで培った「異物を除去する技術」を応用し、引き取ってきたままの状態で、一度に大量の折り鶴を機械に投入できるのです。リサイクルを単発の取り組みに終わらせないためには、効率化の視点が欠かせません。

折り鶴

出来上がった折り鶴再生パルプは、再生紙はもちろん、繊維としてリサイクルすることにも成功。企業のユニフォームなどにも採用されはじめています。

折り鶴

▽折り鶴を再生紙へリサイクルする動画はこちら

デザインの力で価値を届ける

価値ある素材を広く社会に届けるには、デザインの力があってこそ。

FANOのプロデュースは、「TAKEO KIKUCHI」ブランドをチーフプレスとして支え、2005年には環境に優しくスタイリッシュな紙皿「WASARA」を発案・プロデュースした田辺三千代氏が手がけました。

FANOは和・洋ともにマッチする雰囲気を持ち、平和やエコというストーリー抜きでも欲しくなるおしゃれなプロダクトに仕上がっています。暑い時期には風を送る道具として、また、インテリアとして飾っても様になります。

折り鶴

FANOはオンラインショップで販売中(税込2,916円)。レッド・ブルー・グリーンの3色があります。
(売上の一部は広島市に寄付され、原爆ドーム保存に役立てられます。)

また平和やエコに意識の高い企業・ブランド等から意味のあるノベルティーとしてオリジナルデザインのFANOのOEM生産も受け付けています。

平和への願いと感謝を込めて。

広島から世界へ、平和の風を送ります。

株式会社カミーノ
住所:東京都港区南青山2-18-2 ATビル3F
TEL:03-6661-3151
URL:http://www.ca-mi-no.jp/

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